週刊柏﨑 第576回_マッサンにはまってます。
11月も今週で終わります。まあ、光陰矢の如し、あっという間の一年でありましたな。この歳になりますと毎日を有意義に過ごしたいものなのですが、何もしなくてもすぐに一日は終わります。
本来なら、神に手を合わせ、座禅や写経などをしたいのですが(?)銭湯に行って、帰って晩酌して気付くと朝で、やることが多すぎますね。この連休は、晴天に恵まれまして京都の観光名所は、かなりの人出であった模様です。街中の道も混み合っていましたし、市バスはどれもラッシュアワー状態でありました。今週に入り、前半は雨模様でありましたので、紅葉はそろそろ終わりですかね。
12月は冷え込むということなので、お身体ご自愛ください。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。私は、とっても元気です。
NHKの朝ドラ「まっさん」のファンです。私は、NHKのドラマは全くと言う程観ないのですが、毎朝嫁と娘がチャンネルを合わせるのを、朝ご飯を食べ終わった後、なんとなく眺めていたらはまってしまいました。ニッカウイスキーの創業者竹鶴正孝氏とその妻リタさんの波乱万丈な人生を描いた実話を基に創られたドラマであります。主人公がエリーというのが、うちの娘と同じ名前というのも気に入っています。このエリーを演じている役者さんは、なんでも日本語が殆ど喋れないというのにあんな演技をしたり台詞を話すのだから、凄いですね。
私が学生時代、バイトをしていた銀座のバーで、たまたまニッカウイスキーの社長と会ったことがあるのですが、とっても気さくな方でありました。因みに飲んでいたのは三楽オーシャンのウィスキーでありました。「君、今日本で一番うまいのがこのウィスキーだよ」と私に話していたのですが、「ニッカウイスキーの社長なのに妙なおっさん」と思いましたが、このドラマの「マッサン」の性格を考えるとなんとなく分かるのですね。
確か名前は竹鶴さんだったような記憶があります。余談でありますが、朝の連ドラの人気が高いと、視聴時間が重なるQVCさんのTSVの8時の回の前半にそれなりの影響があるそうです。
衆議院が解散になり、来月に選挙となります。まあ、色々な意見があると思いますが、私には、もう訳が分かりません。消費税増税を先延ばしすることの是非を問うらしいのですが、国民と野党は消費税を来年上げないことに殆ど異議は無いのですから、もしどうしても上げたい勢力いるとしたら自民党の中なのですね。ですから、小泉さんの時の郵政選挙と同じ構図と考えるなら、そりゃ安倍さんは、消費税を今も上げるべきという自民党の議員は除名して選挙をしなくては、今回の選挙の争点はありません。
それでも、どうしても選挙の争点を挙げるならば先延ばしにして数年後に間違いなく上げると言う消費税を上げるか、止めるか、そして、沖縄の米軍基地の辺野古移転の是非、無理くり憲法の解釈の方法を変えて強行した集団的自衛権の行使の是非、原発の再稼働の是非、何かどうなっているのかさっぱり分からないTPPの是非とこれらを全て争点にしてほしいですな。多分、今回の選挙で与党が圧勝すればこれら余り触れられたくない問題は全て国民が信認したことになるでしょう。衆院を解散して、安倍首相はテレビに出まくったのですが、テレビでのあのキレかたは尋常ではなかったですね。国会でも質問に答える時何を言っているかさっぱり分からない時があるのですが、今回はその比ではなかったと思います。一国の宰相としてどうなんですかね。相当ストレスが溜まっているようですが、もう少し余裕があってもいいでしょう。それだけの力をお持ちなのだから。何故、安倍首相がこんなにも苛立って、焦っているのか、私の推測であります。
色々なところでアベノミクスが、成功だったか失敗だったか、議論されています。賛否両論あるでしょうが、私的には、途中までは成功した点もあったと思いますが、それはあくまで初めに与えられたあめ玉であり、結局、失敗するしかなかったと考えています。まあ、日銀による未曾有の金融緩和と国債買いにより長いこと低迷していた株式市場が上昇して日本の景気に対する明るさが出たという事は、間違いなくアベノミクスの成果であり、これが財務省から与えられたあめ玉。ここで何もしなければ、日本はかなりの確率でそれなりの経済成長は出来たと思います。しかしながら、日銀による金融緩和などの政策は、消費税増税と引き換えに財務省から出されたのであって消費税増税をやめる訳にはいきません。要は、アベノミクスに於いて消費税増税は一つのパッケージであるのですね。安倍政権は、消費税を5%から8%に引き上げます。安倍政権としては、アベノミクスによってもたらされた景気に対する明るさが、増税によっても変わらないと楽観視していたと思います。(多分それでも安倍首相自身は、消費税増税はしたくなかったのでないかと私は考えています。)
しかしながら、消費税増税は、日本の景気を良くするというアクセルを踏んでいる時に、思いっきり急ブレーキを踏むようなものでありました。そして、創られた株式の上昇と円安によって潤う大手輸出企業そして景気のカンフル剤として注入された公共投資に支えられた景気回復は、まさに砂上の楼閣、思っていたより脆弱であったのですね。3%の増税は、なんとGDPを10%も引き下げてしまいました。誰が見たって来年増税すれば、日本は完全にダメになってしまう可能性は高い、その責任は与党内で全て安倍首相のせいにされてしまいます。ここで、安倍首相は、アベノミクスのパーケージになっている消費税の再増税を先送りにし、財務省の意向に背いたのではないでしょうか。それでも反発議員を切ったり、次は必ず増税しますとかするあたりは、やっぱり弱気が出るのですかね。まあ、理解は出来ます。今回の選挙は、相手は野党でなく、財務省を敵に回した戦い、そう考えると今の安倍首相の焦り方が、なんとなく理解出来ます。どうでしょう。あくまで、私の推測でありますよ。
まあ、我々国民から見れば、700億円かけた勢力争い、一人当たり2億円近い経費でありますから、個人的にはやんなっちゃいますな。最後に、間違いなく言えるのは、日本の景気が昔みたく絶好調になって、財政が健全化することは、ないことであります。出生率が下がって日本の人口が下がれば、今のシステムを続けて行く限り無駄、消費税を倍にしたって多分焼け石に水でありましょう。じゃあどうするかって話になるのですが、手っ取り早いのは、やはり移民を受け入れることです。でもそれには当然基準を設けることが必要になります。本国で食えないような連中が、大量に日本に来たら、それはアメリカよりも酷いことになりそうです。例えば、日本の国債を常に3億円以上持つこと、
前科がないこと、本国で億以上の資産を持っていることなど、日本に大きなメリットがあると目される外人を選抜するのですね。多分、中国
の大金持ちなどは、沢山来ますよ。10万人で30兆円、消費税増税より大きい、大体何億も日本に持ってくるような外人は、多分私なんかよりも行儀がいいと思います。人口が減っていくのだから、減らんようにする。そしてどうせ増やすんだったら、お行儀の良い、ばんばんお金を使うお金持ち、これは簡単に出来ることです。あと日本のシステムを変えるということでありますが、これは何回もこのコラムで書いています。税金で生きている方々に生産性を持ってもらうことであります。要は、公務員の皆さんに、お金を稼いでもらうこと、やり方次第では、日本の予算は大幅に減らせます。財源は自分たちで稼ぐということですな。本気で考える時代になっています。