週刊柏﨑 第707回_誰の為の解散、総選挙?

先週の週末から日本を南から北へ縦断しました台風は各地で大きな爪痕を残しました。

このところああいった日本全土に被害を及ぼすような軌道を辿るタイプの台風が多いですな。

私は、出張で東京に行っていて、QVCでのオンエアの為に、ホテルからQVCスタジオに行く途中で台風に直撃されまして、本当に命が脅かされるような目に遭いました。

移動距離は100メートル位と近距離なのですが、傘は飛ばされ、風で身体は横転して正にバケツで水を被ったような状態+傷だらけでありまして、よく無事にオンエアが出来たものでありました。

まあ、私はそれくらいのアクシデントで済みましたが、各地で大きな被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げます。

これからもまだまだ大きな台風が日本を直撃する可能性はあり、くれぐれもお気を付け下さい。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

台風の通過と共に一気に秋めいてきまして、朝晩は寒い位です。

お身体には十分お気を付け下さいね。

アメリカでとうとう貼るやせ薬が出来たらしいです。

貼っておくと脂肪を溶かすスキンバッチということですが、発表によると部分的に脂肪が20%減少し、もし日本で発売したら凄いでしょうね。

ネットで実物を見たのですが、バンドエイドみたいなテープの内側に細かい針が数10本あってその針の中に薬が入っている模様です。

その針と言うのが直径約250ナノメーター(1ナノメーター=100万分の1ミリ)でこれは人間の髪の毛の400分の1の太さです。

この微細な針をパッチに貼ることによって皮膚に刺します。

まあ、確かにこれでお腹の贅肉が落ちれば価値があります。

昔、香港の駐在時代、中国で痩せる石鹸というのがありまして、日本で大流行したことがあります。

確か特別な海藻から造ったものであったと記憶していますが、現地で数十円で買えたものが、ピークには1万円以上したと思います。

まあ、当然石鹸で身体を洗って痩せることはありませんでしたが、洗えば汚れは落ちました。

多分同じ時期にあのクリスチャンディオールからスベルトという商品名の塗ると痩せるジェルが発売されて、これも大流行しました。

年末に実家に帰ると風呂場には痩せ石鹸が何個もあり、居間では母親がお腹にスベルトを塗ってその上からサランラップを巻き付けていた姿を思い出しますな。

日本ではやせ薬というのは、市販はされていませんが、外国では結構簡単に買えたりします。

例えば、甲状腺ホルモンのチロキシンや食欲が減退するヘンフェルラミンなどです。(それだけ凄い肥満がいるのですな)

今週、安倍首相が28日召集の臨時国会冒頭で衆院の解散、総選挙に踏み切ることを決意したという話であります。

今何故解散なのかということですが、それはもう「今なら、傷が深くならない」というただ一点であると思われます。

自民党議員の不倫や、秘書への暴行問題から、防衛大臣によるPKO日報隠蔽、そして自身の森、加計問題と正に支持率が急降下して、政権維持が危うくなって八方ふさがり状態になっていた安倍首相でありますが、ここにきて野党側もスキャンダルや足並みが揃わないという状況でありまして、まあ、一気に賭けに出たというところでしょうか。

ただ、本来任期を残して解散、総選挙をするためには、それ相応の理由が必要な訳でありまして、当然我々国民に対し民意を問うべき特別な事情がなければなりません。

それでなくとも8月に内閣改造したばかりでありまして、自ら「仕事人内閣」と銘打ったその道のエキスパートらしい新大臣に全く仕事をさせることなく壊すのですから、訳が分かりません。

例の森友学園の籠池氏の影のアドバイザー菅野氏(ノイホイ氏)が面白いことを言っています。

臨時国会が始まったら、野党は真っ先に内閣不信任案を提出しろと、そうすれば当然与党の自民と公明の議員によって内閣の信任が可決されます。

その与党議員によって信任された内閣を与党の代表の安倍首相が衆院解散してぶっ壊す訳です。

何も活動していない内閣なので、要は壊す理由はありません。

確かに整合性はありませんね。

何でも、今回の衆院解散選挙で民意を問うのは消費税を10%に上げた場合、その増税分の2%を日本の財政赤字の借金に回すことなく、全て教育の無償化や社会保障にすることらしいです。

はっきり意味が分かりません。

何故って、そもそも2012年に与野党合意で消費税が5%から8%に上がった時社会保障、税一体改革として増税分は全て社会保障の充実に使うと言っていたのはどこのどなたかよく考えてみたらいいと思います。

元々消費税の主旨というのは社会福祉税であったのでは。

大体、当の安倍首相だって前回の選挙の時に消費増税を先延ばしすることを民意に問うたはずです。

あの時アベノミクスは未だ道半ばということで、もし2年以内に2%の物価上昇が達成できなければ辞めるとおっしゃっていたと記憶しています。(簡単に辞めると言いますが、絶対に辞めませんな)

あれから、ゼロ金利政策で市中の金融をメタメタにし、全く私達の生活は向上することなく、最近はあれ程自慢していたアベノミクスという言葉さえ安倍首相は発しなくなってしまいました。

安倍首相自ら現在の日本の経済状況が良くない事を認識しているのに消費税を10%に増税するのか、私にはさっぱり理解出来ません。

しかも野党一党の民進党前原氏も消費税を10%に上げて、その分を社会保障に回すと同じことを言っていますから、何を私達に問うかこれまた分かりませんね。

基本、消費税は上げない(下げるべきと思います)、脱原発、TPP離脱と言うのが野党のスタンスでしょう。

それと北朝鮮のミサイル、核武装の件にしたって気持ちは分からんでも無いですが、何も出来ない日本が筆頭になって制裁強化を声高に叫んでみたところで、真っ先にミサイルの標的になってしまったらどうするおつもりか、感情的にならずに冷静に判断して頂きたいと思います。

北の指導者としても、あのフセイン氏やカダフィ氏がどうなったか十分理解して今回の行動に至っている訳で、反逆国家として核武装は誰が考えても必須アイテムであります。

だとしたらここは強硬姿勢を採るかも知れないアメリカに自制を促すのが北の脅威にさらされる日本の責任者としてのとるべきスタンスであると思います。

安倍首相はここにきて、あれだけ何もしてこなかった拉致被害者の救出についても言及するようになってきました。

北の脅威までも選挙に利用しているような感じがして、もうなりふり構わずということですね。

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