子どもの月経異常、中学校の保健室に寄せられた相談例から考える
ダイエットしたら月経がなくなった。カラダへの影響が気になる
生理痛がひどく、毎回薬でしのいでいるけど問題はないのか…?
月経量が多く、長期間。または月経が不規則。なんとかしたい
これは中学校の保健室において、よく見られる子宮に関する相談事例です。
内容中によく出てきている『月経』とは、約一ヶ月の間隔で起こる、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的な出血のことです。
中学女子において月経異常の相談が多いのは主にホルモンバランスが変化する思春期だからです。
すべての少女が経験する現象なので、神経過敏になる必要はありません。
では、どのような状態の時に月経異常を病として扱うのでしょうか?実はこれには定義があります。
月経異常を病として扱うときの定義
『日常的に思春期少女に肉体的、精神的な悪影響を及ぼす場合に限って、病として扱う』
例としては、適正年齢で月経が来ない場合や早すぎる場合(10歳未満で初経がある、15歳になっても初経がない)。
そして、正常の範囲を大きく逸脱した正規出血を不快に感じている場合などです。
20日以内で頻発する月経や、ナプキンを1時間毎に交換しても間に合わないなどの過剰な月経で貧血状態にある時などは造血剤が投与されますが、便秘や下痢などの薬の副作用が出てしまう人もいます。
そうした場合はサプリメントで栄養素を補給する方もいらっしゃるようです。
このように月経周期が過剰すぎるのも問題ですが、3ヶ月以上ない場合も問題ですので、無理なダイエットは避けたほうが無難です。
月経は体脂肪率と密接な関係があり、正常月経周期の確立には体脂肪率が22%以上必要だと言われていますし、ストレスも関係してきます。
月経不順が気になる女性は子宮の健康作りを意識していきましょう。
健康な子宮作り
① 体づくり
体脂肪率は月経不順と密接な関係がありますので、ある程度の体重管理は必要です。
スポーツでもエクササイズでも散歩でもいいので、カラダを動かすことを止めないでください。
② 血液をサラサラにする
魚の油などの不飽和脂肪酸は摂取しても体内で固まらないので血液サラサラ効果があります。
いい油をとって、ネバネバ系の食品や海藻、キムチ、酢の物などを食べることもお忘れなく。
繊維、鉄分、カルシウムを意識した食生活を送ると子宮の健康作りにいいです。
もちろん野菜だけでなく、肉も忘れずに食べてください。
③ 知的な趣味も楽しむ
肉体を動かすことも大切ですが、メンタルケアも忘れてはいけません。
読書やパズル、塗り絵などの知的活動でストレスを忘れて心をリセットすれば、心に落ち着きが生まれ、ストレスホルモンのバランスがとれるというメリットもあります。
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★の部分を両手の親指で押しながら、スライドして指圧します。
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★の部分を人指し指の第二関節で圧しながらゆっくり下にずらしていきます。