週刊柏﨑 第797回 理想的な環境な筈だった東京オリンピック
11月に入りました。あと2か月で今年が終わるなんて信じられません。毎年書いていると思いますが、時が過ぎるスピードが以前と比べて、ターボがかかったように速くなっています。子供の時と今の1年が過ぎるスピードは3倍位今の私には早く感じられます。
このところ急激に寒くなっていて結構防寒して朝晩の犬の散歩に出かけています。私の部屋はやっと扇風機を仕舞いまして、サンルミネ(電気ストーブ)を出しました。流石に、まだ使っていませんけどね。京都の昼間の天気は上々でありまして、週末にはエアリーアクアで夏物のジャケットやズボンを洗い、仕舞いました。エアリーアクアは業務用オシャレ着洗いを家庭用にした洗剤です。皆さんの大切なオシャレ着が洗濯機を使って短時間で洗うことが出来ます。クリーニング屋さんでは、このエアリーアクアのベースである洗剤を使って、水洗いロイヤル仕上げという高額コースを設定しています。私のスーツをこのコースでクリーニング屋さんに頼むと、スーツ上下で3500円かかります。このロイヤル仕上げに抗菌を頼むとオプション料金が必要ですが、エアリーアクアには抗菌、脱臭機能が付いています。是非とも、お試しあれ。
この10月26日の土曜に京都の三大祭の一つ「時代祭」が営まれました。例年、時代祭は10月22日に行われるのですが、今年は22日に令和天皇の「即位の礼」が行われたために変更されたのです。時代祭は桓武天皇が京都に「平安京」を遷都した記念日に行われる祭りであります。京都御所から平安神宮までの行程を明治維新から江戸、室町~延暦まで各時代の行列が進行します。まあ、平日に行われていた時はなんとも思いませんでしたけど、土曜に行われた時代祭で、京都市内は大渋滞でありまして、四条通りでは路線バスが1キロ以上連なって全く動きませんでした。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
毎週日本を襲った台風でありますが、今までにないような爪痕を各地に残しました。特に大雨による水害は想像を絶するような被害もたらしました。本当に、天災の前には人間は余りに無力であります。車で出かけて、車ごと水没して亡くなるなんて考えられないことです。京都では、何年か前の台風で桂川が決壊し嵐山が水没したことから、鴨川や高野川、桂川の川底を掘る、かつ堤防を強化しました。まあ、それでも完璧にリスクが無くなったかと言うと、分かりませんけどね。まあ、少なくともダムや堤防では水害は防げませんね。この先、日本にどんな災害がどの位の規模で起こるか人間は絶対に予測不能な訳であります。だからこそ日本で原発を動かすことがどれだけのリスクがあるか、良く考えるべきです。
来年2020年に迫った東京オリンピックですが、ここにきて色々な問題が起きています。東京オリンピックの最大のハイライトと言われている男女のマラソンと日本の金メダル獲得が有力視されている競歩の開催場所を国際オリンピック委員会(IOC)が東京から札幌に移すことを提案したのです。これに慌てた開催地東京の小池都知事や森組織委員長はIOCコーツ調整委員長に何とか再考を促しますが、コーツ氏は札幌への会場移転は既に決定事項であると一蹴しました。まあ、先日カタールのドーハで行われた世界陸上で暑さ対策の為に早朝スタートにしたのにも拘わらず、選手の大半が途中棄権したことを考えると、あの灼熱の東京でマラソンや競歩をすることは確かに命を落とす危険性は有りますな。ただ、マラソン、競歩が札幌で開催されることになれば、確かにそれはもう東京オリンピックとは言えないのでありますから、他にも暑さ対策が必要な競技、例えばトライアスロンとか自転車、それとサッカーやホッケーなどというアウトドアスポーツは東京開催に固執する必要は無いです。そもそも東京オリンピックを招致する段階で、日本は大きな嘘をついていたと言われても可笑しくありません。あのブエノスアイレスで2013年に行われたオリンピック招致最終プレゼンテーションで当時の猪瀬都知事は東京でのこの時期の開催について「この時期の東京の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」と今の状況を考えると信じられない大嘘を付いています。先日猪瀬氏は出演したテレビ番組でそのことを質問されると、「ハハハ、それは、そのくらい。プレゼンテーションってそんなものでしょ。」と居直りの発言をしています。元々オリンピック招致には黒い噂が有りまして、実際うやむやになっていますが、日本から東南アジアにあるペーパーカンパニーに多額の裏金が送金され、それが日本開催の為に票の取りまとめをしたアフリカの有力IOC委員に渡ったと言われています。要は、「オリンピック開催は金で買ったんだから、招致の為のプレゼンテーションなんてどうでもかまわないでしょ」という事ですかね。それに私には東京オリンピック招致に関してのことで、チョット納得出来ない事があります。それは猪瀬氏がプレゼンテーションで言った、東京オリンピックを福島の復興五輪と位置づけるとしたことです。あの時、猪瀬氏と共にプレゼンテーションで安倍首相は「福島原発事故に対してはアンダーコントロールしている」という発言をしました。当時から、そして現在に至るまでこの「アンダーコントロール」は嘘であると国民は認識している筈なのに誰もそのことは問いません。そして、東京オリンピックが福島の復興の為にどのように役立っているのかも皆目不明です。オリンピック開催によって福島の復興支援をするどころか、今は海外に向けて、福島原発の現状を隠し、訪日外国人に対し「東京都と福島は250キロ以上離れているから大丈夫」と福島切り捨て発言をしています。この際、東京オリンピックという仕切りが無くなったのだから、今からでも日本オリンピックとして日本国中の景気の起爆剤にならないか早急に検討すべきだと思います。巨費を投じたインドア施設や国立競技場で行う種目開催はそのままで、選手ファーストで考えたアウトドア競技については地方開催に切り替える方が良いでしょう。その方が、多くのボランティアを募集しながら、何兆円規模に膨れ上がった予算も少しは切り詰められると思います。
私の知り合いの建築屋さんが、請け負ったビルを建てたくても、オリンピックの施設建設が最優先になって、職人の人手は不足するは、鉄骨どころかボルトも無いとぼやいていました。まあ、今は来年のオリンピック期間中に大型の台風が来ないことを祈るだけですね。