週刊柏﨑 第625回_紅葉シーズンがやってきました

連休中はそれはもう凄い人出でありまして、京都の観光名所はどこも賑わっていたようであります。まあ、この京都、秋の観光シーズンは、どこにも出かけない様にしていまして、特に清水寺や嵐山当たりは絶対に近寄ってはいけないスポットでありますな。

連休最終日に、市内最北部の柊野のコートにテニスをしに車で出かけたのですが、あんな普段は絶対混まないような場所も渋滞していて驚きました。本当に他府県ナンバーの車が目立って、北海道とか沖縄なんて普段は見かけないナンバーの車も結構いました。また、祇園や四条河原町などの繁華街は、外国人観光客だらけであり、京都の観光業界はホクホクであろうと思います。

ただ、先日触れたように、今年の紅葉は散々でありまして、どこに行っても赤茶けた葉が目立ちました。週後半位から、本当に寒くなってきまして、先週までの暖かさがウソのようです。今日、例の狐坂の温度計は5度でありますよ。朝晩の犬の散歩は、かなり重装備で行っています。我が家のダメ犬は、相変わらずサンルミエの前から動こうとせず、無理やり外に連れて行っても歩こうとしません。すっかり冬らしくなりましたね。

 

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

従業員50名以上の企業に「ストレスチェック」を義務付ける改正労働安全衛生法が、12月より施行されます。以前大手企業のコンサルタントをやっている友人から聞いた話なのですが、大手企業では、毎年かなりの社員がうつ病など精神的な病気になり、その結果自殺に至ることがあり頭を悩ませているというのです。

アメリカなどは、企業だけではなく警察などにも専門のカウンセラーがいて現代のストレス社会に対応しています。ところが日本の場合、そういう専門部署を設けても殆ど利用する社員がいないそうで、社内で「あいつは、精神的に病んでいる」とみられることを嫌って、その結果どうしようもなくなってから発覚することが多く、前々から強制的にチェックすることが必要という話でありました。企業のイメージとして毎年ストレスで自殺者が出ていることを公にしにくいということもあったようです。基本的にうつ病などの精神的な病気は、専門医からの問診により分かりますから、私もこういう「ストレスチェック」を義務付けることには賛成です。

ただ、今回は50名以上の企業に限定されますので、エーエルジャパンのような社員10名にも満たない零細企業は、対象になりません。小さい会社は社員全員に目が届きますから、しっかり社員と対話なりを通してストレスチェックをしなければならないのでしょう。ストレス関係の商品として、ストレス対策スーツとかマッサージ機能付きチェアー、オフィス向け有線放送BGM,空気や水蒸気が出て目やこめかみを刺激する眼鏡など様々な商品が既に発売されていて、それなりの人気を博しているようです。

メンタルヘルスケアー関連商品の市場規模も2020年には150億円になるとの試算がありますので、注目していきたいですね。まあ、ストレスは心の病の一番の原因でありますので、色々な対策法はあると思いますが、人それぞれストレスにはタイプがあり、画一的な尺度で決めることは出来ません。ですから、このストレスチェックの義務化でどれぐらいの効果があるか私には全く分かりません。それでもやらないよりやった方が絶対にいい訳で、今のストレス社会を乗り切るために大きな力になって欲しいですな。

さて、ガンは抗がん剤も手術もせずに放置しておくのが良いという理論を発表して一大センセーショナルとなった元慶應大学病院の医師近藤誠氏、この放置理論に異議を唱える医師が出てきました。まあ、多分世の中の大多数の医師は近藤先生にムカついていると思うのですが、この大場氏という医師は面と向かって色々なメディアでそれを訴えています。要は、ガンは放置しても絶対に治ることはなく、放置することで、ガンが大きくなり、転移が発生する、それはみすみすガンが治ることを放棄するものだという考えであります。ですから、先日亡くなった川島なお美さんも近藤先生に放置療法を薦められてなかったら、もっと初期に手術や抗がん剤治療が受けれて、治っていた確率が高いというのです。

これに対して近藤氏は、もしあのまま、手術などせずそのまま放置していれば、今でも存命していた確率が高く、すくなくともあれだけ変わり過ぎた姿をあの時点で晒すことはなかったと言います。元々近藤理論というのは、ガンには罹ったら絶対に助からない本物のガンと同じガン細胞を持ちながらほとんど大きくならないで、転移もしないガンもどきがあり、本物のガンはどんな初期であろうと既に発覚した時点で多臓器に転移して、どんな治療をしても助からない、しかしガンもどきは放っておいても命を脅かすリスクが無い、だからガンは発覚した時点で無理なガン治療は無意味とするものであります。

これに対し大場医師が主張するのは、昔から見て、ガンの治療法というのは、格段の進歩を遂げているのであって、ガンの進捗度(ガンのステージや転移の有る無し)で治癒データーがしっかり出ているのだから、その治る確率の高い治療は必要であるという考え方であります。そのデーターから見ると、川島なお美さんの場合、近藤氏に放置療法を薦められた2013年9月時点で手術を受けていれば、少なくとも3年生存率は80%、5年生存率は70%であったと、それを近藤氏が自分のいう事を聞かず手術を受けたから死期を早めたというのは許せないと言うのです。私のような、第三者から見ればこのような議論は所詮水掛け論であり、どちらの言い分も分かりますが、最終的には患者側が選択するものです。

例えば、中村勘三郎氏に関しては、あれだけ元気で手術前にはゴルフをしていたほどであるのに、手術後あれだけ衰弱し、ガンでなく誤嚥性肺炎で亡くなったのだから、あれは近藤氏の言うことが正しいと思うのですが、もし手術が成功しもし今も元気でいるなら大場氏が言うことが正しい、それはあくまで結果であり、その結果をみて自分の理論を正しい、誤りとい言及するのは虚しいだけであると思います。近藤氏の場合、今のガンはなんでも抗がん剤をして切る、という現代医療を大病院の医師として否定したことは、センセーショナルであり評価も出来るのですが、今の商業的なクリニック運営や著書による何が何でも現在の医療の否定というやり方は、近藤氏の今迄の生き方を考えると失望感があります。第一、ガンになって高額な診察代を払ってセカンドオピニオンを取ったところで、言われるのは必ず「放置しろ」なんだから意味ないですな。それに人間は必ず個人差があるのですから、全て同じということは絶対ないと思います。実際にあの鳥越俊太郎氏、大腸から肝臓そして左右の肺と転移を繰り返しその都度手術をして、近藤理論からすれば100%本物のガンで絶対に助からない筈でありますが、鳥越氏はいまも元気で活動しています。

要は、ガンの治療を受けるも放置するもそれは患者の選択することであり、医師としてその根拠を説明することが使命であると思います。

 

つい最近、あの北の海理事長がガンで亡くなりました。多臓器不全といいますから、よく死の直前まで仕事をしていましたな。かなり辛かったと思います。心からご冥福をお祈り申し上げます。私の知り合いで、ガンで余命宣告半年と言われながら、手術を拒否して、趣味のテニスを生きがいに5年以上元気に生きた方がいます。先日亡くなられたのですが、生前「やっぱり、ちゃんと治療した方が、良かったかな?民間療法は高いばかりで全く効かなかった」と言っていました。どれが正しいのか答えはありません。私には、こうすればいいなんて絶対に言えません。命というものはそれだけ重く大切なものであると思います。まあ、ガンにならないように気を付けることは、出来ますので、食生活や生活習慣の改善とかしっかりして、ガンにならないようにすることが一番ですね。

 

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